こんばんは。

なかた筋整復院　院長　中田です。

今回は「抗重力筋」について書きたいと思います。聞き慣れないと思いますが、大切な筋肉達です。
読んで字のごとし、重力に対して（抵抗）立ち姿勢、座り姿勢などを保つのに必要な筋肉です。

基本、体の前後面についている筋肉です。

腹側　胸鎖乳突筋（首）、腹筋、腸腰筋、大腿四頭筋（前もも）、前脛骨筋（すね）
背側　脊柱起立筋群（背中）、大臀筋、大腿二頭筋（裏もも）、下腿三頭筋（ふくらはぎ）

抗重力筋の中でも特に姿勢保持に働く筋肉群を、「主要姿勢筋」と呼びます。
腹側と背側に分けましたが、主要姿勢筋の大半は背側にあります。
その理由は、立ち姿勢の重心線が（横から見て、耳、肩先、大転子、膝のお皿の後、外くるぶしの前）やや前方を通っているため、持続的な緊張を保たなければいけないからです。
対して腹側にある筋肉は、持続的ではなく動揺する体を調節する際に断続的に働き、姿勢を保ちます。

腰痛を出さないように、「腹筋と背筋をバランスを整えたり、鍛えましょう」と耳にしたこともあると思います。ただ、すぐに結果が出るわけでもないですし、やり方を間違えれば腰痛出しかねません。
強いトレーニングを始める前に下地作りが必要です。方法は簡単のようで難しいのですが、「腹式呼吸」です。鼻から吸って口から吐く、当たり前ですがこれを立ち姿勢や仰向けの状態で行ってください。ゆっくり長く吸って、できる限りゆっくり、そして細く長く吐く。（シャボン玉を作るようなイメージで）
ポイントは「吐ききる」ことです。（姿勢は崩さないように）その時、腹筋は強く収縮します。その収縮に対して臀筋周辺に反応が出ます。（肛門が締まる様な感じ）

結果、「腹圧」が高くなり胸郭が膨らみ背筋が伸びます。そして前後の重心線が通り姿勢も改善されます。
良い姿勢でトレーニングしなければ、結果も体も偏ってしまいます、気をつけてくださいね。
時間も場所も選ばず道具も要りませんし、姿勢の良し悪しで若々しく見えたり、老けて見えたりしますから、少しずつ始めてみましょう。

最後に出た「腹圧」関しては、後日改めて。

2018.06.29

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