こんばんは。

なかた筋整復院　院長の中田です。

今回は「胸鎖乳突筋」です。いわゆる「首すじ」の筋肉です。

場所は「胸骨・鎖骨から側頭骨の乳様突起（耳の後ろ）」です。
（詳しい先生は、「後頭骨」にも付着しているとおっしゃる方も）

左右に一対になっており、両側が働く時、片側だけが働く時で動作が変わります。

まず、両側が働くと「うなずく」（頚椎の屈曲）動作になります。　
（上を見た状態（頚椎の伸展時）では他の筋肉ほどではないですが、伸展の作用も少しあります）
あくまでもメインは屈曲になります。

片側が働くと首をかしげる（頚椎の側屈）になります。
そして筋肉の走行を見ると斜めになっています。このことで回旋動作も行います。
例えば、右が収縮すれば、首を左に回し、左が収縮すれば、首を右に回します。
（若干かしげながら）
整理しますと、両方・片方のそれぞれの働きで前面の動きに対応しています。

この筋肉は「肩こり」の原因の1つで、長時間の同じ姿勢や首を前に出す姿勢を
続けることで緊張状態になりやすいです。
またストレスや不眠なども胸鎖乳突筋の緊張を悪化させる要因としてあげられます。

肩こり、内まき肩、スマホ首、ストレートネック、姿勢が悪い人の特徴を挙げてみました。硬くなる筋肉は「僧帽筋」をイメージする人が多いと思います。
その通りなのですが、表面の筋肉の他に、インナーマッスルなども関わります。

僧帽筋のブログでも記しましたが、胸鎖乳突筋と僧帽筋は「副神経」の支配を受けています。
ということは、片方の筋肉が緊張すれば、同じ支配神経下にあるので知らずに影響を受けています。

次回へ続きます。

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