こんばんは。

なかた筋整復院　院長　中田です。

引き続き「腸腰筋」についてですが、今回は「応用」と言いますか、腸腰筋のトレーニングの効率アップの為にお伝えしたいことがあります。

それは、裏ももの筋肉「ハムストリングス」の柔軟性が鍵になってくるということです。

ハムストリング（hamstring）とは、人間の下肢後面を作る筋肉の総称。ハムストリングスとも呼ばれる。ハムストリングとは「もも肉のひも」という原意である。これはハムを作るときに豚などのもも肉をぶらさげるために、これらの筋の腱が使われたことに由来している。

　Wikipediaより引用

（ハムストリングスは、骨盤（坐骨結節）床に座って当たる左右のお尻の骨から、膝の関節を越えふくらはぎの上くらいについています。）

何故かというと、「拮抗筋」（反対の作用をする）なので、腸腰筋が「股関節の屈曲」ならば、「ハムストリングス」は「股関節の伸展」（股関節を伸ばす）作用があります。

大臀筋（お尻の筋）も股関節の伸展を共同でおこなっています。
「ハムストリングス」は「膝の屈曲」（曲げ）の作用もあるので、前ももの筋肉の「大腿四頭筋」（膝を伸ばす）の拮抗筋として登場することが多いかもしれません。

「ハムストリングス」の評価方法ですが、1番簡単なもは、前屈をして床に手を伸ばしたときに、膝が曲がるか、曲がらないかです。

もう少し正確性を出すのであれば「長座」（足を伸ばして座る）で前屈です。

ざっとですが、筋肉の特徴としまして「収縮（縮む）」「伸びる（正確には緩む）」「緊張」があります。

例えば、太ももを上げようとした時、「ハムストリングス」が伸びて（緩む）くれなければ、動作に制限が、もしくは行えないということです。

人間の動作は「意識的に（収縮）」と「無意識的に（緩み）」が絶妙なバランスで成り立ってます。パフォーマンスの向上を狙うのであれば、「無意識的に」動いている所に目を向けてください。

筋肉の一つ一つを追っていくと、何となく「繋がってる」と、気付いていただけたかと思います。
今回、腸腰筋を取り上げたので、代表的に腰痛と書きましたが、この発想は、身体全ての症状に対して考え、そして「治療（施術）」に当たらなければいけません。

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