こんばんは。
なかた筋整復院　院長の中田です。

今回は「鵞足炎（がそくえん）」です。

前回のブログ「大腿筋膜張筋（腸脛靭帯炎）」の内容で、発症の原因が似ているので、下肢の症例として挙げます。

「縫工筋・薄筋・半腱様筋」の3種類の筋肉が、膝の内側（正確には、すねの骨内上方）に付着しています。（半膜様筋も含め4種類と表現されている文章もあります）

その筋肉の付いている様子が扇状で、それが「鵞足の足」の様に見えるので、その部分を鵞足と呼び、そこに痛み（炎症）を出すので鵞足炎と表現されます。

大切なのは、3種類の筋肉のスタート位置は別々で、同じ部位に付着することです。
それと「股関節及び膝関節」の2つの関節をまたぐことです。

縫工筋は「大腿筋膜張筋」と同じ場所、薄筋は恥骨から、半腱腰筋は坐骨からで、すべて骨盤からです。
そして縫工筋は太ももの「前面」、薄筋は「内側」、半腱様筋は「後面」を通りすねの骨へ。

膝関節に関しては付着部が一緒なので「曲げ（屈曲）・内に捻る（内旋）」になります。

股関節に関しては、それぞれに筋肉の作用があり多方向になります。（同じ動きや、正反対の動き等）

人間は1つの動作でも数本の筋肉が働き、動作が複雑になるほど増えていきます。（以前のブログで書いた、「主働筋・拮抗筋・（協働筋）」を参考にしてください。）

施術に関しては上記のことも踏まえ、特に初診の際は基本全身にアプローチをかけて回復への方向付けをしていきます。

治るための「きっかけ」づけが大切です。

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