こんばんは。
なかた筋整復院　院長の中田です。

今回は引き続き「大腿筋膜張筋」です。

前々回のブログで「骨盤から始まり途中で腸脛靭帯に合流し、脛骨（すねの骨）上外側へ着く」と書きました。
（靱帯ではなく筋膜組織の一部とも表現されることもありますが、実際現場では靱帯と表現することが多いので、今回はそちらで進めていきます。）

前回、大腿筋膜張筋（腸脛靭帯）に関わる症例をいくつか挙げました。
今回はその中の「腸脛靭帯炎」について書きたいと思います。

別名「ランナー膝」と呼ばれるくらいですので、長距離ランナーに多く発症します。
他にバスケット・水泳・自転車・バレエなど、スポーツの現場で見かけることが多いです。

原因は主にオーバーユース（使いすぎ）です。

そして、柔軟性がない、硬い路面や下り坂での負荷、靴が合っていない、O脚（内反膝）など。

膝の屈伸運動を繰り返すことにより、腸脛靭帯が大腿骨の外側と摩擦が生じ（膝の角度30°付近）、炎症を起こし痛みが発症します。(また、骨と靱帯の間に脂肪組織が存在し、その脂肪組織で炎症を起こし痛みが発症すると書かれていた文章もありました。)

初期症状は、運動中、運動後に膝外側に疲労感や軽度の痛み、モヤモヤする感じがする程度で、休めば簡単に消失します。

しかし、ケアをせず無理を重ねていると、痛みの増大、それによる可動域制限、歩行の時にも痛みを感じるようになり、日常生活にまで支障を来たすようになります。

せっかく始めたトレーニングです。
痛みですぐに中断するのは残念ですよね。

次回へ。

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