こんばんは。

なかた筋整復院　院長の中田です。

今回は「菱形筋（りょうけいきん）」です。
（正確には、大菱形筋・小菱形筋に分かれます。）
なかなか聞き馴染みのない筋肉だと思いますが、簡単に説明すると「肩甲骨と肩甲骨の間にある筋肉です」。
作用としては「肩甲骨を寄せる」ことをメインとします。姿勢を正そうと肩を後ろに引く時に自然と使っています。
肩こりのある方は、ここの場所にも不快感や重みなどを感じることもあります。

今回この筋肉を取り上げた理由は、「肩こり」に関与することと、関節的ですが「深呼吸」の際に多少の影響が考えられ、色々なことに繋がるからです。

以前のブログにアップした「小胸筋」がありますが、この小胸筋と深呼吸の時に働く「前鋸筋（ぜんきょきん）」があります。

2021.09.24

小胸筋

こんばんは。 なかた筋整復院　院長の中田です。 今回は「小胸筋」です。 この筋肉は、表面にある大胸筋をめくると現れ、第3・4・5肋骨から始まり肩甲骨（烏口突起）に停止します。 肩甲骨を下げる作用や第3・4・5肋骨を引き上げます。（僧帽筋の拮抗筋です） 鍛えることで...

この前鋸筋と菱形筋は「拮抗筋」になります。今回のポイントはここです。
この2つの筋肉は正反対の作用をさせるのに、「筋膜」的には繋がっているともいわれています。
菱形筋は背骨（頚椎下部・胸椎上部）から肩甲骨内縁へ。前鋸筋は第1〜9肋骨から肩甲骨内縁へ。
肩甲骨を介して背骨・肋骨が繋がっているようになっています。

運動学的には反対の作用ですが、解剖学的には繋がっていて、ここが筋肉の不思議な所です。しかし、こういう所に症状改善の鍵やヒントが隠れています。

ここ数年ですが「肩甲骨はがし」などの言葉が出て来ています。行っていること自体は以前からあったことなので、特別新しいことではありませんが流行っていますね。
施術を受けたことのある方もいらっしゃるとは思いますが、大切なのは「肩甲骨の位置・肩甲骨の動き」です。ただやみくもにやれば良いというものでもないので、気をつけていただければと思います。

肩こりに関わる筋肉を5つ挙げると「僧帽筋」「肩甲挙筋」「大・小菱形筋」「前鋸筋」「小胸筋」となります。（あくまでも代表的なものです）
この筋肉は肩甲骨の動きに大きく関係します。

ということは、肩が凝ったときに腕を闇雲に動かすより（多少は動きますが）、いかに「肩甲骨を意識的」に動かすことが出来るかで結果が変わります。

これは施術に関しても同じです。

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