こんばんは。
なかた筋整復院　院長の中田です。

今回は「小胸筋」です。

この筋肉は、表面にある大胸筋をめくると現れ、第3・4・5肋骨から始まり肩甲骨（烏口突起）に停止します。

肩甲骨を下げる作用や第3・4・5肋骨を引き上げます。（僧帽筋の拮抗筋です）

鍛えることで胸まわりのリフトアップ効果もあります。

主に肩甲骨を下方回旋させる動きをしますが、近くにある「前鋸筋」と協働した場合は、肩関節の外転動作に大きく関与します。
(前鋸筋は1~9肋骨から始まり肩甲骨と胸郭の間を後上方に走り肩甲骨に停止する)

1つポイントが、「深呼吸」の際に周りの筋肉と共に、大きく肋骨を引き上げることに貢献しています。

余談ですが、乳がんに対する広範囲乳房切除術で小胸筋も切除されるため、術後に肩関節不安定症になることがあります。

今回このお題にした理由は、以前よりデスクワークやスマホの使用時間が延びているなか、お家時間やリモートワークの時間がさらに増え、姿勢不良の人が多くなったと思います。

患者さんもこういった状況になり、マッサージに行く機会が増えたという人もいます。

ただ、その時は良いけど時間が経つと戻ってしまうなどの声を聞きます。

「巻き肩」といいますが、まっすぐ立ち、横から見たときに「耳より肩が前にある」ことをいいますが、ストレートネックや元からの猫背というのもありますので、目安ということで。

ですから、肩こりなど症状のある「背面」だけではなく、小胸筋など「前面」にあるものがプラスアルファーになり症状をだしています。

私も施術の際は、こういった説明をし、小胸筋を意識して緩めるようにしています。

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